
河内屋さんの店内に食う気満々意気揚々と入ったら、あらいやんである。
客はあたし以外だーれもいないのである。
さっき入っていったのは店員のおばさまであるのである。

そうかといって出るわけにもいかないので、とにかく席に座って店内を見ると、なかなか外見(そとみ)からはそうとうなリアリズムを予想していたのであるが、予想に反してちょっと小粋(こいき)であるのである。
ああ、ルビがめんどくせー。

でも入り口はおもいっきりのリアリズムであるのである。
いいね、観光地の食堂はこうでなくちゃいけません。

ざるそばを注文したら、店員さんは二人とも厨房に入っていって、店内にはだーれもいなくなったのである。
店内ではあたしとあたしに付いてきた浮遊霊が3人あたしと同じテーブルの席に座ってあらいやんしているだけである。
あたしひとりじゃ寂しいので浮遊霊の皆さんは供養してあげないのである。
このまま、いましばらくこの世に迷っていていただくのである。
迷った霊とみんなで一緒にお昼ごはんであるのである。
ああ、右に霊が写りこんでる。
なんだあたしの指か。

まあ、浮遊霊に限らず霊の皆さんは、なんだかんだいっても水を飲ませとけば満足であるのである。
霊が水にすがって、ああおいしい!なんて喜んでる、心もなごむなかなかみごとな写真である。
Camera : RICOH GR DIGITAL Ⅲ
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