
それでなんとか相席で高橋家さんの蕎麦を食えることになって、あたしはお席にお座りになったのである。
格天井(ごうてんじょう)の格子さえそこはかとない蕎麦屋の趣きを醸しだして、あたしの五臓六腑はアイフヘモオスシを連呼して、胃液はいやがうえにもじゃぶじゃぶじゃーぶじゃぶで、準備万端よーそろであるのである。
お客様セルフコーナーでお茶もそば茶も水も飲み放題であるのである。
あちこち歩きまわって喉が乾いてたのでこれでもかとがーぶがぶ飲んだのであるが、いくら飲んでも怒られないのである。

それで、もっとがぶがぶ飲もうと思ったらば、頼んだ天麩羅そばがお出ましになったのである。
天麩羅はすでに揚げてあったごようすでかちんかちんでありますが、まあ、観光地の土曜のお昼のピークタイムでありますから、そら当たり前であるのであるから文句をいっては仏罰が当たるのである。
当たらないか。
それでも蕎麦はなかなかうんまいので大満足であるのである。
あー、相席でも座ってよかったよかった。

前に座っった相席のおばさんいや失礼、おばさまは鴨ねぎそばである。
天麩羅そばは1250円で鴨ねぎそばは1150円であるのである。
あたしの勝ちであるのであるのである。
うううう、ものすごくつまんない。
まあ、それでとにかく蕎麦をあああなんてうまいんだとひとくちふたくち食ったらば、すぐ蕎麦湯が出てきたのである。
ポット入りであるのである。
蕎麦湯はやっぱり、あの蕎麦湯用の塗り物の容器に入れて出した方が情緒があると思うのであるが、まあ、ポットの方が冷めないから店側としては効率的であるとは思うが、客の立場のあたしとしては情緒もへったくれもなくてなんであるがこれも文句をいうと仏罰が当たるのである。
当たらないか。
まあ、いい、なんでもいい、蕎麦を食おうじゃありませんか。

なんてことをごちゃごちゃとやってるうちに、相席のおばさまはお帰りになって、他の客も食い終わってお帰りになるのである。

店はピークタイムを過ぎたのか、多少すいてきたのである。
まあ、こんなところかね。
どれどれ。
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