気功師象師匠の目に映る人生の日々である。人生は旅である。旅は癒やしである。癒やしは神である。癒やしである神のいる風景を求めて現世この世を徘徊するわけである。徘徊かよ。
2011年8月3日水曜日
西伊豆戸田港
戸田港 (へだこう) は、静岡県沼津市にある港であるのである。
水深は比較的深く、遠洋漁業の基地になっているのである。
また駿河湾の深い海底谷に隣接しているため、深海魚やタカアシガニが多数水揚げされるのである。
港の周辺には戸田温泉が広がっているのである。
東名沼津インターで降りて伊豆半島の真ん中あたりを走る道路から土肥に抜けようと思っていたら、以前に来たときとなかなり道路事情が変わっていて、途中で間違えて、延々遠回りして付いたところが戸田(へだ)港である。
さすがの絶景であるのである。
昔懐かしい海の匂いもするのである。
潮の香りではないのである。
海の匂いであるのである。
この匂いはハワイでもニュージーランドでもモルディブでもしないのである。
きれいな海ではしないのである。
まあ、プランクトンや魚の死骸の匂いといってしまえばそれまでであるが、この海の匂いがないと海に来た気がしないのである。
あたしは湘南の海育ちであるのであるが、あたしが子供のころは湘南の海は江ノ島も逗子も鎌倉もこの海の匂いが充満していたのである。
しかし、現在では下水や浄化槽が完備したのかどうなのか、ほとんどこの海の匂いがしなくなってしまったのである。
まあ、その分綺麗な海になったわけであるが、あたしの脳はものすごくご不満であるのである。
あたしの場合は、この「海の匂い」を嗅いで始めてα波放出とあいなり、β-エンドルフィンのご利益に与(あずか)れるのである。
ああ、心が洗われる。
なんでかしらん、涙さえ出てきよるとですよ、あーた。
右にパンしてみると港の風景はこんなであるのである。
台風がまだその辺にいるのであるが、象師匠の念波動の影響で海はおだやかで風もほとんどないのである。
さらに右にパンしてみるのである。
錆びたドラム缶さえ、港の景色に溶け込んで、なんともよろしいじゃございませんか。
さらに右にパンすると反対側はこんなである。
地元の皆さんが数人で何やら海を覗き込んでいるのであるが、なんだかわからないのである。
まあ、あとで聞いてみるのである。
さらに右にパンすると、戸田温泉の民宿や旅館らしき建物が並んでいて、右端に海水浴場らしき白い砂浜が見えるのである。
あたしみたいにデトロイトまがいの工場街のど真ん中でお育ちのものもいれば、このような美しい風景の中でお育ちの皆さんもいるということに思い至ると、まあ、なんとゆーか人間の運命はこうしてあーしてこーなるということがよーくわかるのである。
ううむ、いいね、この風景が写真に撮れるありがたさつーのか、写真家冥利につきる一枚であるのである。
しかしGXR A12 28mmはリコーマニアの皆さんがおっしゃる通りすごいねどうも。
でも、売れねーだろうな。
まあ、だからいいっちゃいいわけである。
Camera : RICOH GXR A12 28mm
写真サイト