タイランド王国バンコクのラチャダムリに象気功タイ本部を立ち上げて以来、タイと日本を行ったり来たりで、あたしゃけっこう長い間タイ王国に住んでおられるのであるが、天下の世界遺産であるアユタヤにおいでになったことがないので、今回、タイ本部マンションを解約するにあたって一大決心して、勇躍ご来駕の運びとなったのである。
その途中で立ち寄った1/4 HOME Cafeてなお店で、ボート・ヌードル(クイッティアオ・ルア)てな1杯20バーツのラーメンをお召し上がりなってたら、ちょうどおいでになっていた地元の酔っぱらいのおじさんにからまれて、「オウ、ジャパーニーズ、ブッダブッダ」とブッダサインをお見舞いされたのである。
おじさんはしばらく大騒ぎしてから、ご自分の席に戻って眠ってしまったのである。
店のママさんがこの酔っぱらいのおじさんに丁寧にお話になっておられたので、地元のご隠居さんで、毎日行きつけのこの店で暇つぶししてるお得意さんという感じである。
このボートヌードルが実に美味くて、量も少ないので、何杯でも食いたくなるのであるが、実際に15杯ぐらい食う人もいるそうであるので、いわば、わんこそばの類いであるかもしれないのである。
アユタヤはいわゆる堀としての運河をめぐらした都市であるので、ボートヌードルはその運河の船上で食べたことによるネーミングであるわけである。
他ではアユタヤボートヌードルということで1杯10バーツで食えるところもあるので、エアコンの効いたこの店の値段であるかもしれないのである。
本来はボートヌードルはおじさんの向こうに見えるエアコン無しのテラスになった別棟で食うのであるが、あたしは観光客であるので、喫茶の方に運んでくれたのである。
いっしょに頼んだコーヒーは一杯35バーツであるので、ラーメンよりコーヒーの方が高いわけである。
35バーツだけにカップがでかいのであるが、なにしろ暑いのでそれでも足りないのである。
氷も全部ガリガリ食いたいのであるが、あたってとんでもない下痢になって、一晩中トイレで寝ていたことがあるので、我慢したのである。
窓から見える景色がバンコクとちがっていかにもタイの田舎で、ラーメンを食いながら酔っぱらいのおじさんにからまれて、しばしの極楽に心も緩んでなにやらそこはかとなく生きる喜びをひしひしと感じるのであるが、ひしひしは違うかもしれないのである。
まあ、現実の日本に住もうか極楽のタイに住もうかと選択に迷うわけであるが、今回のご滞在を最後にタイ本部を解約するということで、しばらくは日本定住ということであるわけである。
とにもかくにも人生はなるようにしかならんので、みごとにてきとーに流されて生きるわけである。
ラーメンと酔っぱらいのおじさんから人生の極意を俯瞰である。
写真でポン