大山阿夫利神社から下る大山ケーブルカーである。
ケーブルカーはなんといっても下りの醍醐味をじっくりと味わうのが、あたしらケーブルカーマニアの鉄則である。
だれがケーブルカーマニアだ。
ケーブルカーてなものはケーブルで引っ張られて上がったり下がったりするわけである。
当たり前であるが、ケーブルカーは万全の対策で落ちることはないとわかっていても、高所恐怖症のご同輩にはケーブルが切れると転落するかもしれないという恐怖が心理的に常につきまとうわけであるので、下りの真っ逆さまに落ちそうな具合いが実にホラーまがいの恐怖ホルモンノルアドレナリン放出で心胆を寒からしめてしょんべんもれそーなぐらいのお楽しみである。
ただいま極めてお下品な表現がありましたことを、弊社一同、心よりお詫び申し上げます。
大山ケーブル駅の横にある根之元神社である。
ケーブルカーにご乗車のみぎりは必ずこの神社にお参りして無事故を願うのがケーブルカー乗りの基本である。
そんなに怖いんならやめりゃいいのにというしごくごもっともなご意見もあるのは重々承知の上であるが、そこはそれ絶叫マシン的なお楽しみも味わえるという一挙両得一石二鳥のお得感である。
不正解。
なにが?
しらんがな。
悪縁・邪念を断ち切る、開運・病魔退散のご神徳あらたか、である。
まあ、悪縁も邪念も不運も病魔もありがたい人生のお楽しみであるので、成り行き任せと言いたいところであるが、高いところはやっぱり怖いから拝んじゃうもんね。
なむなむ、ああちがったもとい、はらいたまいきよめたまえまもりたまいさきわえたまえ、なむなむ、こらこら。
もちろんいつものごとく大枚100円を払って、いやもとい寄進して五分間のケーブルカーの旅の安全を心より祈念したのはいうまでもないことである。
5分で100円は高いかどーか非常に悩むところであるが、そこはそれ神頼みというくらいであるからたはは。
オチが見つからんからといって、途中でやめるなよ。
この先、世界はいったいどの方向に向かうのか、神も仏もあったもんではないのか、果たして象師匠のステージはどこまで上がるのか。
ステージって古くねーか。
お前はだまってろっ、しゃべり過ぎなんだよ!
当番組で一部の出演者が声を荒らげたことをお詫び申し上げます。
無理に笑わせようとしなくていいんじゃないの。
写真でポン